犬の健康

犬の散歩ではどれくらいにおいを嗅がせてあげるべき? | くん活のすすめ | リーダーウォークと上手に併用する方法

犬にとってはにおいがすべてです。

散歩で犬がにおいを嗅ぐことは、人間がグーグルやSNSで情報をチェックするのと同じような意味を持ちます。

犬にとって新しい情報や大切な情報はすべて鼻から入ってくるのです。

そのため犬の散歩の時は犬の気の向くままにまわりのにおいを嗅がせながら歩くことがおススメです。

また、においを嗅がせてあげる時間を多く取ることで、犬のメンタルヘルスを大きく向上させることができます。

とはいっても、どれくらいの時間においを嗅がせて歩かせるべきか迷いますよね。

この記事では、なぜ散歩でにおいをかがせることが健康によいのか、どれくらいすべきか、そして、飼い主さんの横を歩かせることと、気ままに歩かせることをどのように使い分けるべきか等をお伝えいたします。

犬の鼻はどれだけすごいの?

散歩でどれくらいにおいを嗅がせてあげるべきかをお伝えする前に、犬の鼻はどれだけすごいのかをお伝えします。

犬の鼻がどれだけすごいのかを知れば、なぜなんでもにおいを嗅ぎたがるのか理解できるので散歩のときに役立ちます。

犬の嗅覚は人間の10万倍

犬は嗅神経細胞も嗅覚受容体の数も人間よりはるかにすぐれていて、人間の1万~10万倍すぐれた嗅覚を持っていると推定されています。

よくあげられる例として、犬はオリンピックサイズのプール (長さ50m ・ 幅25m のプール) 2つ分の大きさの水に溶けている小さじ1杯の砂糖のにおいをかぐことができるといわれています。

そして、嗅神経細胞と嗅覚受容体の数が多いということは単に嗅覚がすぐれているということだけではなく、複雑なにおいをかぎ分ける能力を有していることを意味しています。

たとえば、人間にとってチョコレートクッキーはチョコレートクッキーのにおいとしてしかかぐことができません。

ですが、犬はチョコレートクッキーに使用されているチョコレートや卵や小麦等の材料のにおいをかぎわけることができます。

犬の鼻はにおいを嗅ぐことに特化している

犬は単に嗅神経細胞や嗅覚受容体の数が多いということだけではありません。

犬の鼻もにおいをかぐことに特化した構造をしています。

犬の鼻は人間の鼻に比べて大きいですが、それだけではありません。

犬は鼻孔 (鼻の穴) を個別に動かすことができ、息を吸うときだけでなく吐くときもにおいをかぐことができます。

また人間は1.5秒に1回しかにおいをかぐことができませんが、犬は1秒に5~10回においをかぐことができるといわれています。

そして、犬はかすかなにおいを拾いあげるとき息を吐きだしません

これにより犬はかすかなにおいをそこなうことなく嗅ぎ続けることができます。

犬は鼻からどのような情報を集めることができるの?

人間は主に目からまわりの環境を認識し情報を得ますが、犬は主に鼻からまわりの環境の情報を得ます。

つまり、散歩のとき犬は目からではなく、鼻からまわりを見ている、といえます。

犬は他の犬の排泄のにおいやその他に残したにおいのあとから、その犬の性別、年齢、健康状態等の情報を得ることができます。

たとえば、人間にとって木は木の匂いしかしませんが、犬は木の匂いだけでなく、他の犬が最近このエリアにいたか、それはどのくらい前か、犬種や性格、好きな食べ物は何か、などの情報をにおいをかぐことにより得ることができます。

そして散歩で定期的に来ている犬であれば、それがどの犬のにおいなのかかぎ分けることができます。

においを嗅がせれば嗅がせるほど能力はのびていく

犬がにおいをかぐことで情報を読み解いていく能力は、人間が難しい数学の問題を解くの似ています。

つまり、人間が難しい数学の問題を頭を駆使しながら暗号を解いていくように、犬もにおいをかぎながら、脳を駆使してにおいの暗号を解いていくのです。

そして、いろいろなものの匂いを嗅がせることで、情報を読み取る能力をのばしていくことができます。

体重が減ったり、筋肉がついたりというような目に見える変化はありませんが、においを嗅ぎ頭を使うことは、認知機能の低下を防ぎ、いつまでも元気なワンちゃんでいてもらためにも有効です。

犬は鼻から不安や恐れをかぐことができる

アメリカ動物病院大手のVCAアニマルホスピタルは、犬は鼻から不安や恐れをかぐことができる、と述べています。

私たちがストレスを感じたりビックリしたとき、アドレナリンというホルモンが分泌されますが、犬はそのにおいを認識することができるといわれています。

また、私たちが不安にかられたとき、心拍数と血流量が上昇し、体内の化学物質を皮膚まで運ぶため、犬はさらにこれら化学物質のにおいをかぎやすくなります。

そして、犬はそのにおいを嗅ぎとると、そのにおいが何を意味するのか理解するために脳をフル回転させます。

犬の嗅覚をもちいてコロナ等の病気をスクリーニングする研究をおこなっていたカリフォルニア大学サンタバーバラ校の教授は、「嗅覚が人間の脳を占める割合はたったの5% だが、犬の脳は1/3が嗅覚にささげられている」、と述べています。

犬種により遺伝子や嗅覚受容体の数は異なるため1/3 といのは概算ですが、犬の嗅覚が人間よりはるかにすぐれているのはまぎれもない事実です。

スニッフ・ウォーク (くん活) のすすめ

スニッフ・ウォークとは犬の気の向くままにまわりのにおいを嗅がせながら歩く散歩です。

犬がにおいをかぐために止まったら、満足いくまでにおいを嗅がせてあげましょう。

人間にとってはまったく前に進まないのでイライラするような散歩かもしれません。

ですが、スニッフ・ウォークは精神的にも肉体的にも多くのベネフィットを犬にもたらします。

スニッフ・ウォークのベネフィット

犬の気の向くままににおいを嗅がせながらゆっくりと歩く散歩 (スニッフ・ウォーク) は、犬を足元につかせて歩かせる散歩 (リーダーウォーク) よりも犬の脳を刺激するため頭の運動にとても効果的です。

頭の運動は老化予防につながり、いつまでも若々しい健康な犬でいてもらうために効果的です。

そして、スニッフ・ウォークにより犬は楽しみながら脳を活性化することができるため、犬のメンタルヘルスを向上させることができます。

メンタルヘルスが向上することで、落ち着きのある犬になり、問題行動などを防ぐことへとつながります。

その他にスニッフ・ウォークは脳を活発に使うので、犬を疲れさせるのにとても効果があります。

疲れることにより睡眠の質をあげることができます。

このように、スニッフ・ウォークは全体的に犬の幸福感をあげることにつながります。

🐾スニッフ・ウォークのベネフィット

  • 頭の運動になる
  • 老化予防になる
  • 若さと健康を保つ
  • メンタルヘルスを向上する
  • 落ち着きのある犬になる
  • 問題行動などを防ぐ
  • 疲れさせる
  • 睡眠の質をあげる
  • 犬の幸福感をあげる

速足の散歩は犬の不安を増長させる

速足で歩きトイレをさせたらすぐに家に戻るような散歩は、分離不安による無駄吠えなどの問題行動につながる可能性があります。

特に怖がりなワンちゃんを、都会の真ん中のような忙しい環境の中、速足で散歩させることはストレスとなり恐怖感を増長させてしまう恐れがあります。

スニッフ・ウォークもリーダーウォークも大切

スニッフ・ウォークには多くのメリットがあるので、飼い主さんの横について歩くトレーニング (リーダーウォーク) は必要ないのでは?、と思ってしまうかもしれません。

あるいは、スニッフ・ウォークは引っ張りグセを直すトレーニングをしているときには逆効果になるのでは?、と思うかもしれません。

ですが、道を歩くためのマナーをつけるために、またとっさの時に犬やまわりを守るために、リーダーウォークや引っ張りグセを直すトレーニングは必要です。

そして、スニッフ・ウォークは犬のメンタルヘルスを向上させるため、リーダーウォークなどの他のトレーニングをしていても、落ち着きを取り戻しやすくなるなどのよい影響を与えることができます。

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スニッフ・ウォークはどのくらいの時間すべき?

スニッフ・ウォークはワンちゃんが望むだけさせてあげましょう。

アメリカのドッグビヘイビアリストは、1日に30~60分させてあげることを推奨しています。

もしそれが難しいようなら、少なくても10~15分のスニッフ・ウォークを1日2回させてあげることでも違いをもたらすことができます。

充分ににおいをかぐ時間を与えられている犬は精神的にも肉体的もよい状態を保てる可能性が高くなります。

隣を歩かせる散歩も少しの時間取り入れよう

散歩のとき犬の気の向くままににおいをかがせてあげることも大事ですが、それだけではなく、飼い主さんが先導する散歩も少しの時間取り入れるようにしましょう。

飼い主さんが先導する散歩を取り入れることで良い運動になるので、精神面だけでなく、肉体面にもよい影響を与えることができます。

散歩のときは、スニッフ・ウォークができる場所につくまで、飼い主さんが先導する散歩をおこなうことがおすすめです。

飼い主さんについて歩いたあとはリラックスしてまわりを歩くことができる、と犬に思わせることができ、飼い主さんについて歩いたあとにごほうびがあると思わせることができます。

スニッフ・ウォークの機会を増やす方法

散歩に行けない時は、庭などの安全で草の茂った場所にドッグフードをまいて、犬に探させるような遊びを取り入れてあげましょう。

そうすることで犬にとても有意義な時間を与えてあげることができます。

特に、運動の選択肢が限られていたり、あまり動くことができなかったりする犬には、とてもよい気晴らしとなります。

下記のような知育おもちゃは、犬の鼻を訓練するのにとてもよいアイテムです。

また、怖がりな犬の心に落ち着きや自信を感じさせるようするためにもよいです。

まとめ

犬は生まれつき体を動かしたいという欲求と、体を動かしながらまわりの世界を調べたいという欲求を持っています。

スニッフ・ウォークはこの両方の欲求を満たしてあげることができます。

そのため、犬の満足感や幸福感を高めていくことができます。

散歩は犬のためにおこなうものなので、犬にとってメリットいっぱいのスニッフ・ウォークはぜひを散歩に取り入れてあげてくださいね。

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