しつけはいつから開始したらよいの? それぞれのしつけを開始する順番と時期は?
そんな悩みを解消すべく、この記事では生後2ヶ月からのしつけスケジュールを順を追って説明していきます。
子犬期はいろいろと教えることがあって大変!と思うかもしれません。
ですが子犬期はいろいろなことを吸収できる時期です。
そのためしつけは先延ばしせずに教えてあげた方が犬のためにもよいので、毎日少しずつおこなっていきましょう。
ここで紹介する子犬のしつけ方法はすべてペット先進国で高評価を得ているしつけ方法を参考にしてご紹介しています。
どれも子犬が楽しみなら少しずつステップアップしていけるトレーニング方法ばかりなので、ぜひ本記事を参考にしてしつけをおこなってくださいね😊
1. しつけはいつからおこなうとよいの?
生後2ヶ月 (生後8週目) の子犬でも基本のしつけ (「おすわり」や「伏せ」など) を覚えることができます。
ですが、生後2ヶ月の子犬には基本のしつけより先に始めるべき大事なことがあります。
それは飼い主さんとのきずなを深めることです。
母犬や兄弟犬と別れて新しい環境にきた子犬は不安でいっぱいです。
そんな子犬にいきなりしつけを教えるよりも、まずは新しい環境に慣れてもらうために、最初は飼い主さんとのきずなを深めることをおこないましょう。
飼い主さんとのきずなを深めるためにはスキンシップが一番です。
スキンシップで飼い主さんとのきずなを深めることは大切な子犬の社会化の1つです。
そして、きずなを深めると同時にしつけに向けた準備をおこないます。
しつけに向けた準備をおこなうことで、その後におこなう基本のしつけが格段にしやすくなります。
きずなを深めるための方法やしつけに向けた準備の方法、そして生後8週目からおこなうべきその他のことはこれから順番に説明していきます。
そして、基本のしつけは生後10週目からおこなっていきます。
2. しつけは先延ばししないようにしよう
子犬期はしつけることがたくさんあるため大変に思うかもしれません。
ですが、子犬期はしつけに限らず経験したすべてのことから多くのことを吸収できる時期です。
そのため、しつけを遅らせることは大切な機会を逃していることにもなりますし、またしつけから得られるメリットを先延ばししてしまうことにもなります。
ワンちゃんにとっても、この時期に教えてあげたほうが覚えやすいためしつけは先延ばししないようにしましょう。
特に成長してから変なクセがついてしまったあとでしつけをおこなうと、これまでのクセを修正してから新しいことを覚えなくてはならないので犬にとっても飼い主さんにとっても大変になります。
あとでもっと大変な思いをしないためにも、子犬期である今頑張りましょう。
参考 : Puppy Behavior And Training Training Basics | VCA Animal Hospitals
3. 犬のしつけ方法 | 「正の強化」を意識しよう
犬のしつけにはさまざまな方法があります。
ですが、科学的に効果があると認められているしつけ方法はただひとつです。
それは「正の強化」です。
「正の強化」なんていうとちょっと難しく聞こえますね。
ですが方法はいたって単純です。
「正の強化」とは、犬がよい行動をしたときにごほうび (フードやおやつなど) を与えることで、さらにその行動をおこなうように導くというものです。
犬はごほうびとしてフードをもらうと、「この行動をすると良いことがある、だからもっとしよう」と思います。
それにより犬にしつけを楽しく、そして効率的に覚えさせていくことができます。
反対に怒ったりする厳しいしつけや、チョークカラーなど犬の首をしめつけておこなうしつけは、犬に恐怖心や不安を植え付け将来的に問題行動につながる可能性があるといわれています。
そのため、これからしつけをおこなう上で常に「正の強化」を意識しておこなうようにしましょう。
4. しつけは子犬が飽きる前に切り上げる
子犬期はいろいろと吸収しやすい時期ですが、同時に集中力が続かずに飽きやすい時期でもあります。
飽きるまでしつけをしてしまうと、次回しつけをするときに子犬の興味をひくこと難しくなってしまう場合があります。
そのため子犬にしつけをおこなうさいは、子犬が飽きる前に切り上げることが大切です。
1回のしつけの時間を短くして (5~10分)、1日に数回に分けておこなうようにしましょう。
5. 生後8週目に用意すべきもの
しつけを開始する前に、飼い主さんにとってもワンちゃんにとっても子犬期の生活を快適なものにするために、用意すべきものをお伝えいたします。
5.1 生後8週目に用意すべきもの1 | 広めのサークル
サークルはワンちゃんが1人でいても遊べるスペースがあるくらい広いサークルを設置することをおすすめいたします。
そうすることで、飼い主さんが見ていられないときでも子犬を安心してサークルに入れておくことができます。
子犬は興味のあるものは何でも噛んだり口に入れたりして確かめようとします。これは人間の赤ちゃんでも同じですね。
そのため常に監視していないと危険なもの (コードなど) を噛んだり誤飲をしたりする可能性があります。
またトイレトレーニングもできていないため、自由にさせているときに目を離すといろいろと心配です。
誤飲や排泄の心配をふせぐために、子犬を自由にさせているときは常に近くで監視することが大切です。
ですが常にそばにいて見ていることは難しいときもありますよね。
そのため見ることができないときは広めのサークルにペットシーツを敷きつめていれておくことをおすすめいたします。
飼い主さんが見てあげられないときに広めのサークルに入れておくことで、子犬の自由を確保しながらも誤飲や排泄の心配を防ぐことができます。
サークル内にはお水とクレート (寝床) を用意することを忘れないようにしましょう。
下記の記事、「犬の部屋を設置しよう!」では、子犬期にサークルを設置するメリットやサークルの設置方法をご紹介しています。
「犬の部屋を設置しよう!」の記事内で今回特に読んで欲しい箇所は下記の3つです。
📝子犬のサークルを設置するために読んで欲しい箇所
- 第1段落「犬の部屋を設置するメリット」の
第1章目「メリット1 | 子犬期の飼育が楽になる」 - 第2段落「犬の部屋はどこに設置すべき?」
- 第3段落「犬の部屋はどのように設置できるの?」
😿子犬がサークル内で夜鳴きをする場合は下記の段落もご参考ください。
- 第7段落「サークル(犬の部屋)で夜間に鳴き始めた場合は? | 夜鳴き対策方法」
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また子犬のトイの時間を予測することで、子犬を家の中でいつ自由にしてよいのかがわかります。
子犬がいつトイレをするかは、子犬の排泄のタイミングを知り、動作を観察することで予測をすることができます。
下記の記事、「犬のトイレトレーニング」では子犬が排泄を我慢できる時間や、排泄前の動作などを説明しています。
トイレトレーニングは生後12週目からおこないますので、今回この記事内で読んで欲しい箇所は下記の2つです。
🐣子犬の排泄のタイミングを知るために読んで欲しい箇所
- 第5段落「トイレタイムの目星をつけよう」の第1章目、「犬のトイレを我慢できる時間」
- 第5段落「トイレタイムの目星をつけよう」の第2章目、「トイレ (排泄) のタイミングを知ろう」
子犬を家の中で自由にしていたらトイレをしてしまったということを防ぐためにぜひご参考ください。
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5.2 生後8週目に用意すべきもの2 | クレート
クレートトレーニングは子犬を家に迎えたらすぐに開始します。
トレーニングといっても、最初は子犬が寝ているときにクレートに移動することから始めます。
そうすることで、クレートは寝る場所なのだということを認識させやすくなります。
下記の記事ではクレートのメリットや入れておいてよい時間、クレートの測り方や種類などをご紹介していますのでご参考ください。
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5.3 生後8週目に用意すべきもの3 | 首輪
子犬を飼ったら首輪も必ず必要となります。
最初は首輪をいやがる場合もあるので、できるだけ早く装着できるように、装着しやすいバックルタイプの首輪を選ぶとよいです。
またバックルタイプは他の首輪に比べて価格も安いため、すぐに買いかえが必要となる子犬の首輪には最適です。
下記の記事では首輪の種類やサイズの測り方、子犬の首輪の選びかたやつけ方などをご紹介していますのでぜひご参考ください。
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6. 生後8週目から開始するしつけ
それではここから子犬のしつけスケジュールを順番に解説していきます😄
新しい家にきたばかりの子犬には飼い主さんとのきずなを深めるためのスキンシップや、しつけに向けた準備をおこないます。
しつけに向けた準備ではほめる言葉 (「いい子」など) と、フードについていくことは価値のあることだということを教えます。
これらを教えることは今後のしつけをおこなう上で非常に役立ちます。
またクレートトレーニングも子犬を連れてきたらすぐにおこないましょう。
クレートは新しい環境にきて不安になっている子犬に、安心して休める場所を提供することができます。
トレーニングといっても最初は寝ている間にクレートに移動するなどして、クレートに慣れさせることから始めます。
また子犬と一緒におもちゃで遊んであげることも、子犬とのきずなを深めるのによいです。
そして一緒に遊びながらついでに噛む力加減を教えるトレーニングもおこないます。
🐣生後8週目から開始するしつけ
- 子犬とのきずなを深める (スキンシップをおこなう)
- しつけに向けた準備をする
- クレートトレーニングをおこなう
- 噛む力加減を教えるトレーニングをおこなう
6.1 生後8週目から開始するしつけ1 | 子犬とのきずなを深める (スキンシップをおこなう)
子犬とのきずなを深めるために、犬の食事タイムを利用します。
朝、昼、夕のいずれでも構いません。ごはんの一部を飼い主さんの手から直接犬に与えてあげます。
そうすることでごはんは飼い主さんから与えられるものだということを教えるのと同時に、子犬とのきずなを深めることができます。
🐣子犬とのきずなを深める (スキンシップをおこなう) 方法
step
1手からごはんあげながら子犬をやさしくなでます。
最初は嫌がらない部位をなでることから始めます。
step
2ごはんを手であげながら少し子犬が抵抗を示す場所 (お腹・手足の裏・耳など) を少しずつ触っていきます。
お腹や手足の裏などを触るときは子犬を横にさせると触りやすいです。
STOP Puppy Biting With These 7 Rules For Training | McCann Dog Training
step
3なでている箇所を気にしたら、フードを犬の鼻に示し犬の気をひきます。
⬇
STOP Puppy Biting With These 7 Rules For Training | McCann Dog Training
少し抵抗を示す場所を触られることに抵抗を示さなくなったら、Step4に進みましょう。
step
4ごはんを手であげながら抵抗を示す場所 (しっぽや口など) を少しずつ触っていきます。
STOP Puppy Biting With These 7 Rules For Training | McCann Dog Training
この工程は生後8週目に全部できなくても大丈夫です。
他のトレーニングをおこないながら、少しずつ子犬のペースに合わせて進めていきましょう。
何にでも順応しやすい子犬期に身体のいろんな部分に触られることに慣れさせておくことは大切です。
そうすることで、毎日の歯みがきはもちろんのこと、動物病院での診察やトリミングで身体を触られても嫌がらない子にすることができます。
6.2 生後8週目から開始するしつけ2 | しつけに向けた準備
きずなを深めると同時に、しつけに向けた準備もしていきましょう。
しつけの準備はほめる言葉 (「いい子!」など) を覚えさせることと、フードについていくことは価値のあることだということを教えます。
これらを先に教えておけば、この先おこなう基本のしつけ (「おすわり」など) をするさいにとても役立ちます。
しつけに向けた準備1 | ほめの言葉 (「いい子!」など) を覚えさせる
犬が良いことをしたときに「それは良いことだ」と、犬に伝える言葉を犬に教えます。(「いい子!」など)
👍ほめの言葉「いい子!」を覚えさせる方法
step
1子犬の前に座ります。
step
2ほめの言葉 (「いい子!」など) をいいます。
Your Complete Puppy Training Schedule By Age | McCann Dog Training
step
3フードを与えます。
Your Complete Puppy Training Schedule By Age | McCann Dog Training
step
4これを数回繰り返します。
これにより、犬にほめの言葉を覚えさせるのと同時に、この言葉は良い言葉だというイメージを植え付けることができます。
この工程は子犬に手からごはんをあげているときにおこなってもよいです。
しつけに向けた準備2 | フードについていくことは価値のあることだと教える
フードについていくことは価値のあることだと教え、フードについてくるようにすることはこれからのしつけをおこなう上で役立ちます。
🍖フードについていくことは価値のあることだと教える方法
step
1子犬にフードを見せ子犬の興味を引き付けます。
Your Complete Puppy Training Schedule By Age | McCann Dog Training
step
2フードを持った手を子犬の鼻につけゆっくりと動かし、子犬を歩かせます。
最初は1、2歩で構いません。少しずつ距離を伸ばしていくましょう。
Your Complete Puppy Training Schedule By Age | McCann Dog Training
step
3フードを子犬に与えます。
step
4これを数回繰り返します。
フードを追うことに慣れてきたら少しレベルアップしましょう。
レベルアップでは下記のようなことをおこないましょう。
🍖 レベルアップ1
step
1フードを持つ手を犬の鼻につけたまま「おすわり」ができるまで待ちます。
このとき、フードを持つ手を犬の鼻のほうへちょっと押すようにすると犬は座りやすいです。
step
2「おすわり」ができたらおやつを与えます。
この時点ではフードを追うことに重点をおいているのでまだコマンドを教える必要はありません。(もちろんコマンドを言っても良いです。コマンドを言うときは犬が座ったときに言うようにします。)
🍖 レベルアップ2
step
1フードを持つ手を犬の鼻につけたまま「おすわり」ができるまで待ちます。
step
2「おすわり」ができたら手をゆっくりと床におろし「伏せ」ができるまで待ちます。
手は犬を導くようにしてゆっくりとおろします。
step
3「伏せ」ができたらおやつを与えます。
その他にもフード追わせて一回転させる、足の間を8の字を描いて通すなどのちょっとしたワザを教えてもよいです。
これにより、フードについていくことは価値のあることだと教えていくことができます。
これは、その後の「座れ」などの基本のしつけをおこなうさいに役立ちます。
なぜなら、「座れ」や「フセ」などの基本のしつけでは子犬をフードに集中させて、ついてくるようにする必要があるためです。
参考: Your Complete Puppy Training Schedule By Age
参考: 8 Week Old Puppy Training - 5 Exercises To Get You Started! | McCann Dog Training
6.3 生後8週目から開始するしつけ3 | クレートトレーニング
クレートは新しい家に来たばかりで不安になっている子犬に安心できる場所を提供してあげることできます。
そのため子犬を犬に迎え入れたら早速クレートトレーニングを開始しましょう。
トレーニングといっても最初はクレートに慣らすことから始めます。
子犬が寝ている間にクレートに移動してあげることで、クレートは休む場所だということを認識しやすくなりクレートに慣れていくことができます。
下記の記事ではクレートに慣らすための方法や、クレートに慣れたあとにおこなうトレーニングを解説しています。
最終的にクレートでお留守番できるようになるまでのトレーニング方法を紹介していますが、もちろんいきなりすべてをする必要はありません。
少しずつ子犬のペースに合わせてトレーニングをおこなっていきましょう。
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6.4 生後8週目から開始するしつけ4 | 噛む力加減を教えるしつけをおこなう
子犬と一緒におもちゃで遊んであげることも子犬とのきずなを深めるのによいです。
そして一緒に遊びながら子犬が飼い主さんの手を噛んだときに、噛む力加減を教えるしつけをおこないます。
子犬にとって噛むということは生きていくうえで大切な意味を持ちます。
そのため噛むという行為自体をやめさせるということは、生きる上での大切な手段を奪っていることになります。
そこで噛むという行為自体をやめさせるのではなく、噛まれても痛くないようにしつけをおこなうことが大切です。
特に噛む力加減を教えるしつけは生後6ヶ月以内でないとできないといわれています。
そのためできるだけ早くに噛む力加減をコントロールするしつけをおこないましょう。
下記の記事では子犬に噛む力加減を教えるのはなぜ大切なのか、そしてトレーニング方法をご紹介していますのでぜひご参考ください。
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7. 生後9週目から開始すべきこと | 子犬の社会化 & 歯磨に向けた準備を開始しよう
生後9週目からは子犬の社会化と歯磨きに向けた準備を開始しましょう。
🐣 生後9週目から開始すべきこと
- 子犬の社会化
- 歯磨きに向けた準備
7.1 生後9週目から開始すべきこと 1 | 子犬に外の世界を紹介しよう (子犬の社会化)
生後9週目からは抱っこやカートに乗せて外の世界を紹介してあげましょう。
また家の庭などで他の犬と一緒に遊ばせてあげましょう。
下記の記事では子犬に外の世界を紹介する方法 (子犬の社会化の方法) をご紹介しています。
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7.2 生後9週目から開始すべきこと 2 | 歯磨に向けた準備を開始しよう
子犬が新しい家に慣れてきた生後9週目頃からは歯磨きに向けた準備を開始しましょう。
最初は口のまわりにふれられることに慣れさせることから始めます。
そして口のまわりにふれられることになれたら、歯にふれられることに慣らす、というように少しずつステップアップして教えていきます。
下記の記事では少しずつ無理のないように歯磨きを教える方法を紹介していますので、ぜひご参考ください。
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8. 生後10週目から開始すべきこと | 基本のしつけ & 噛みグセを直すトレーニング
生後10週目からは基本のしつけと噛みグセを直すトレーニングを開始しましょう。
これらのしつけをいっぺんに教える必要はありません。
ひとつずつ順を追って子犬のペースに合わせて教えてあげましょう。
最初は静かな環境でできることを目指すだけでもよいです。
そして生後6ヶ月後から外の気の紛れる環境でしつけをおこなうなどして、これまでおこなってきたしつけの強化をはかるとよいです。
🐤生後10週目から開始すべきこと
- 「おすわり」
- 「伏せ」
- 「おいで」
- 「待て」
- 「飼い主さんの横を歩く (リードを引っ張らないで歩く)」
- 噛みグセを直すトレーニング
8.1 生後10週目から開始すべきこと 1 | 基本のしつけ「おすわり・伏せ・おいで・待て・飼い主さんの横を歩く」を教えよう
基本のしつけは下記の5つです。
- 「おすわり」
- 「伏せ」
- 「おいで」
- 「待て」
- 「飼い主さんの横を歩く (リードを引っ張らないで歩く)」
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8.2 生後10週目から開始すべきこと 2 | 噛みグセを直すトレーニング
生後10週目くらいになると子犬も新しい環境に慣れてきます。
少し余裕の出てきた子犬は周りの環境を探索するためにいろいろなものを噛むようになります。
また生後12週目になると歯の生え変わり時期となり、生え変わりのむずがゆさのため噛みグセが激しくなります。
噛みグセを直すトレーニングでは、噛んでも良いものと悪いものを犬に教えていきます。
生後8週目からおこなうべきトレーニングで噛む力加減を教えるトレーニングがありますが、そこでもお伝えしたように犬にとって噛むといことは生きていくうえで大切な意味を持ちます。
そのため噛むこと自体をやめさせるのではなく、噛む力加減を教えることや、噛んでも良いものと悪いものを教えることが大切となります。
下記の記事では噛みグセを直しながら、噛んでも良いものと悪いものを教えるトレーニング方法をご紹介していますのでぜひご参考ください。
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8.3 その他に教えておくと便利なしつけ | 「ちょうだい」を教えよう
その他に教えておくと便利なしつけに「ちょうだい」があります。
「ちょうだい」を教えておくと犬が危険なものを口に入れてしまったときでも、すぐに口から出させることができます。
犬の命を救うコマンドですのでぜひ教えておきましょう。
できれば生後6ヶ月までに教えておくようにしましょう。
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9. 生後12週目から開始すべきこと | トイレトレーニング
生後12週目になったら子犬の身体も排泄を我慢できるくらいに成長します。
それ以前だとまだおしっこをためておくための膀胱や筋肉などがきちんと成長していないので、トイレトレーニングをおこなっても失敗する可能性が高くなります。
そのためトイレトレーニングは生後12週目から開始することが望ましいです。
下記の記事では犬のトイレを我慢できる時間からトイレを設置する場所、トイレトレーニングの方法などを紹介していますのでぜひご参考ください。
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10. 生後6ヶ月
生後6ヶ月を過ぎると次第に成犬へと成長していきます。
この頃になるとその犬のクセなどが出てくるようになり、また子犬の頃のような柔軟性も次第になくなってきます。
そのため、新しいしつけを教えるのも次第に難しくなってきます。
生後6ヶ月以上になったら、これまでおこなったしつけを強化することをおこないましょう。
たとえばこれまでは静かな環境でおこなっていたしつけを外の気がまぎれる環境でおこなうようにします。
11. まとめ
子犬期はいろいろとすることがあって大変だなと思うかもしれません。
ですが、少しずつ教えていけば良いのです。
毎日の目標を決めることで気がだいぶ楽になります。
たとえば今日は公園でベンチに一緒に15分座ることができればOK、明日は公園を抱っこして歩ければOKなど、その日の目標を決めてクリアできたら満足感もあり楽しくなります。
そして毎日の少しずつの積み重ねが子犬の確かな成長のかてとなります。
あせる気持ちは子犬にも悪影響を与えます。
毎日のしつけを楽しみながらおこなう大らかな心を持つことも、子犬のしつけをおこなう上で必要なことです。
新しく家族になった子犬のためにも、飼い主さんも前向きな気持ちを育てながら頑張ってください😊
参考 : How to Start Training Your Puppy | PETMD
参考 : Teach Your Puppy These 5 Basic Cues | American Kennel Club
参考 : Your Complete Puppy Training Schedule By Age | McCann Dog Training