コングの中にドッグフードや粒状のおやつを入れて愛犬に与えたけど、すぐに中から出できてしまうため、何を入れたらよいのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
そんなとき、コングペーストはコングにふたをすることができるので便利ですが、コングペーストの他にも中身を出にくくする方法があったらいいと思いませんか?
また、おやつだけでなくもっとヘルシーな食材を使用して、簡単にコングの中身のレパートリーを増やすことができたらコングの中身を作るのが楽しくなりますし、安心して愛犬に与えることができますよね。
コングの中身に詰めるフードは身近にあるヘルシーな食材を使用して簡単に増やすことができます。
この記事を読めばコングを100%活用できるように、コングのメリット・正しい選び方・洗い方、そしてコングの中身を増やす方法を詳しくお伝えいたします。
コングのメリット
コングは世界中の獣医師やドックトレーナーにもっとも推奨されている世界中で愛用されている犬のおもちゃです。
コングが高い評価を得ているのは、サイズと硬さが豊富に展開されていてるということはもちろんのこと、素材が安心、ボールや知育おもちゃなどいろいろな用途に使用できるという点にもあります。
ここではコングのメリットに関して詳しくお伝えいたします。
😸メリット1 | サイズと硬さがあったものを選べる
犬のおもちゃはサイズが小さいと誤飲の心配があります。
そして、大きすぎると無理にくわえようとしてあごや関節を傷める心配があります。特に子犬や老犬は注意が必要です。
また、硬さが不十分だとすぐに破壊されてしまい、硬すぎると歯を損傷させる原因になります。
コングは愛犬に合ったサイズと硬さを選ぶことができるので、これらの問題を防ぐことができます。
😸メリット2 | 素材が安心
コングは天然ゴム100%で作られています。
天然ゴムは木の樹液から作られているので、ワンちゃんが噛んでもなめても安心です。
😸メリット3 | 歯みがき効果
コングをなめることで唾液の分泌が促進されるため歯みがき効果を得ることができます。
唾液には口の中を洗浄・殺菌する効果があり、口臭を防ぎ、歯こうを取り除いてくれます。
😸メリット4 | ボールとしても使用できる
コングはボールとしても使用できます。コングの面白い形状はバウンドするといろいろな方向に飛んでいき愛犬の興味を引き付けます。
😸メリット5 | 中にフードを詰めると知育おもちゃになる
コングの中は下記の写真のように空洞になっていて、中にフードを詰められるようになっています。
中にフードを詰めて使用すると知育おもちゃにもなりますし、食べるのが早い子の早食い防止にも使用できます。
コングは中にいれるフードを変えることで難易度を変えることができるのもすぐれた点です。
この記事を読めば、コングの中身の難易度を簡単に変えられるようにもなるのでぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
- 愛犬に合ったサイズを選ぶことができる
- 誤飲の心配を防ぐ
- あごや関節を傷める心配を防ぐ
- 愛犬に合った硬さを選ぶことができる
- すぐに破壊されてしまう心配を防ぐ
- 硬すぎて歯を損傷させる心配を防ぐ
- 素材が天然ゴム100%なので噛んでもなめても安心
- 歯みがき効果
- ボールとしても使用できる
- 早食いの防止にも使用できる
- 知育おもちゃとして使用できる
- 中に詰めるフードを変えることで難易度を変えることができる
そして、知育おもちゃには下記のようなさまざまなメリットがあります。
- 脳の発育をうながす
- 身体的な健康をうながす
- お留守番時の問題行動を抑制する
- 雨の日など散歩に行けないときのストレスを抑制する
- 分離不安を抑制する
- ストレスを発散させる
- 忍耐力をつける
- 老犬のボケ防止
- 静かにしていて欲しいときに便利
- 長い時間遊ばせることができる
- 飼い主さんとのきずなを深める
下記の動画ではコングの活用方法や中にフードを詰める方法などを説明していますのでぜひご参考ください。
コングのサイズと硬さ
コングはサイズと硬さが豊富に展開されています。
愛犬に合ったものを選ぶことで誤飲やすぐに破壊されてしまうなどの心配を防ぐことができ、コングのメリットを活かすことができます。
でも、種類が豊富なのでどれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。
そこでここではコングを購入するさいの目安となるようにサイズと硬さに関してお伝えいたします。
コングのサイズ
サイズはXS, S, M, L, XLの5種類です。ですが、硬さにより展開されているサイズは異なります。
サイズを選ぶさいは、口の大きさよりも少し大きくて、口の中にすっぽりと入らないサイズを選ぶようにします。
口よりも少し大きければ、くわえることができても飲み込むことはできないので誤飲の心配を防げます。
大きすぎるコングを選んでしまうと重くなってしまい、くわえて投げることが大変になってしまうので気をつけましょう。
下記の画像ではコングのサイズと各サイズに合う目安の犬種や体重がのっています。
また、コングをくわえたワンちゃんの写真ものっています。愛犬がコングをくわえた時にこの写真のワンちゃんのようにくわえることができるサイズを目安として選びましょう。
サイズ | 本体サイズ(幅×高さ×奥行き) |
XS | 36×56×36mm |
S | 44×71×44mm |
M | 57×86×57mm |
L | 70×102×70mm |
XL | 87×126×87mm |
コングの硬さ
コングの硬さは4種類あります。
コングは硬さで色分けされているのでわかりやすくなっています。
パピーコングは子犬用にやわらいゴムでできているため、子犬の噛むおもちゃとして安心して使用できます。
特に子犬期は噛みグセが激しくなるため、適切な硬さとサイズの噛むおもちゃを与えてあげることは大切です。
サイズは XS / S / M の3種類です。色は水色とピンクの2色ありますが硬さは同じです。
シニアコングはコングの標準的な硬さである赤色コングとやわらかいパピーコングの中間的な硬さです。
噛む力が弱ってきた老犬 (7歳~) や、噛む力が弱い成犬に適しています。
サイズは S と M の2種類です。色はパープルのみです。
赤色のコングは、コングの標準の硬さで、一般的な成犬におすすめの硬さです。
パピーコングを使用していた子犬は、永久歯が生えそろったあと (生後6~8ヶ月後) 、噛む強さに合わせて標準の赤色のコングなどに切りかえるようにしましょう。
サイズは XS / S / M / L の4種類です。色はレッドのみです。
そしてコングの中で一番硬いのがブラックコングです。
ブラックコングは特に噛む力が強い犬用で、赤色のコングでは破壊してしまう子に適しています。
サイズは S / M / L / XL の4種類です。色はブラックのみです。
コングの中身を簡単・ヘルシーに増やす方法
コングの中身はちょっとした工夫とアレンジで簡単にレパートリーを増やすことができます。
アレンジするのはちょっと大変そうと思うかもしれませんがそんなことはありません。
どれも身近にある人間用の既製品などを使用して手軽に楽しくアレンジしてコングのレパートリーを増やしていくことができます。
ここでは、下記の食材を使用してコングの中身のレパートリーを簡単に増やす秘訣をお伝えいたします。
- 焼いも
- さつまいもペースト (さつまいもフレーク)
- 野菜フレーク
- ウエットフード
- バナナ
- お米
これらの食材を自由に組み合わせて、コングの中身を増やしていく方法を下記にて説明いたします。
コングの中身1 | 焼いも
コングペーストはコングの中身を出にくくするのにとても便利ですが、ちょっとジャンクフードのようで多く使用するのは少し気が引けますよね。
そこで、コングペーストの代わりとしておすすめしたいのが焼きいもです。
焼きいもはコングペーストの代わりとしていろいろなかたちで利用できます。
ドッグフードやおやつなどをコングの中に詰めてから、コングの出口をふさぐフタとして使用できます。
また、最初から他の材料と混ぜて中に詰めるのでも良いです。
他の材料と焼きいもを混ぜて中に詰めることで中身が出にくくなり、難易度をあげることができます。
もちろん焼いもだけを中にいれるのでもよいです。
さつまいもは自然の甘みがあり犬が大好きな味です。
食物繊維やビタミンも豊富に含まれているので積極的にワンちゃんにあげたい食材です。
焼きいもは冷凍食品でも販売されているので家に常備しておくと役立ちます。
ワンちゃん用に販売されている焼きいももあります。
下記の商品は紅あずまのみを使用しているので安心です。
さつまいもをやわらかくして、ふかし芋のようにした商品もあります。
種類はスティックタイプとひとくちタイプの2種類あり、サイズは 120g と 240g の2種類から選べます。
コングの中身2 | さつまいもフレーク & ペースト
焼いものほかに、さつまいもフレークやさつまいもペーストもあります。
さつまいもフレークはさつまいもを乾燥してフレーク状にしたもです。
お湯で溶くだけで簡単にペーストを作ることができます。
また、お湯の量で粘度を簡単に調整できるのもよい点です。
下記の商品のように、砂糖やバターなどの添加物が加えられていない、さつまいもだけを使用したフレークやペーストを使用すればヘルシーなので安心ですね。
コングの中身3 | 野菜フレーク
さつまいもフレークだけでなく、かぼちゃ・じゃがいも・トウモロコシなどのフレークもあります。
Happy Days の犬用野菜フレークは赤ちゃんの離乳食用にも使用されるフレークを製造している工場で製造されています。
素材100%で栄養素もそのまま残っているので、野菜そのままの栄養素を摂ることができます。
もちろん保存料・着色料・甘味料・香料も不使用なので安心して与えることができます。
さつまいもだけでは飽きてしまうことも考えられるので、いろいろな味があると重宝しますね。
また、いろいろな野菜を摂取すればビタミンやミネラルなどのいろいろな栄養素も摂取できます。
素材をそのまま使用したかぼちゃペーストもあります。
下記の商品は赤ちゃんの離乳食用の野菜フレークです。
食塩・砂糖・保存料・化学調味料も不使用なので安心して与えることができます。
コングの中身4 | ウエットフード
ウエットフードもコングに簡単に詰めることができて便利です。
ただウエットフードだけだとカロリーが気になります。
そのためウエットフードを使用する場合は、果物や野菜などヘルシーな材料を一緒に詰めてあげるようにしましょう。
犬が大好きな「ちゅ~る」は総合栄養食用もあり、おやつより気軽に与えることができるためおすすめです。
「ちゅ~る」とお好みの野菜ペースト、そしてドックフードなどを混ぜてあげれば簡単にコングの中身を作ることができます。
コングの中身5 | バナナ
バナナもコングペーストの代わりに使用できます。
バナナを軽くつぶしてペースト状にしたものをコングの中にぬり、小さく切ったリンゴやオレンジなどを入れれば簡単にヘルシーなフルーツコングが出来上がります。
また、バナナはコングのフタとしても使用できます。
最初に小さく切ったリンゴやバナナ、そしてヨーグルトなどを詰めます。(ヨーグルトは必ず無糖のものを使用しましょう。)
そして最後に大きめに切ったバナナをいれ、スプーンでつぶせばコングのフタになります。
その他に砂糖などの甘味料をくわえずに、素材だけを煮込んで作られたアップルソースを使用することもおすすめです。
アップルソースを使用すれば他の食材に自然の甘さをくわえることができます。
例えば、ゆがいた鶏肉にかぼちゃとアップルソースをくわえてあげれば、ヘルシーでおいしいコングの中身が出来上がります。
かぼちゃは冷凍食品で販売しているものを購入して小さく切ってあげればすぐに使えます。
ゆがいた鶏肉はコングの中身を作るときに他の食材といろいろと混ぜて使用できるので、多めに作って冷凍保存しておくと便利です。
下記のアップルソースは有機栽培のリンゴを100%使用して作られていて、砂糖をはじめ添加物は一切加えられていないので安心して使用できます。
その他にも、粉末のミルクを混ぜてあげればさらに美味しくなるだけでなく、カルシウムなどのビタミンやミネラルも添加することができます。
コングの中身6 | お米
単純ですいません。炊いた白いご飯のお米です。お米もコングの中に詰めることができる食材としてご紹介させていただきます。
お米とちゅ~るなどを混ぜて与えてもよいですし、お米とゆがいた鶏肉を混ぜて与えてもよいです。
お米は粘り気があるので他の食材と混ぜてコングの中に詰めることで、他の食材が外に出にくくなります。
また、ドッグフードなどを詰めたあとに、コングの出口をふさぐフタとしても使用できます。
でも、お米がコングの中にへばりついてしまったら、洗うのが少し大変そうと思うかもしれませんが大丈夫です。
使用後はしっかりと水に浸して小さめヘッドのブラシで洗うことで中の汚れを落とすことができます。
コングの洗い方は下記「コングの洗う方法」で説明していますのでぜひご参照ください。
お米を犬に与えても大丈夫なの?
炊いたお米は犬に与えても大丈夫な食材です。
お米の主成分はデンプンです。
同じデンプンの代表としてコーンスターチ (でん粉) がありますが、犬猫の栄養基準を公表しているNRC (米国学術研究会議)の研究により、犬は調理したコーンスターチを84%消化することがわかっています。
同様に、炊いたご飯はやわらかいので犬はしっかりと消化することができます。(ですが劣化して固くなると消化は悪くなります。)
ただ、人間のようにお米を主食として与えることは避けたほうがよいです。
デンプンを体内でエネルギー源となるブトウ糖に変換する消化酵素の1つにアミラーゼがありますが、人間はアミラーゼを唾液と膵臓から分泌しています。
ですが、犬がアミラーゼを分泌しているのは膵臓だけです。
また、犬は人間のようにきちんと噛んで食べないことが多いです。
そのため、お米を与えるさいは適量にとどめるようにしましょう。
そして、お米を与えるさいはビタミンB1を一緒に与えることが望ましいです。
ビタミンB1はブトウ糖がエネルギーに変換されるさいの補酵素として必要なビタミンです。
そのためビタミンB1を一緒に与えてあげることで、お米をエネルギーとして使いやすくする効果があります。
特にブトウ糖のエネルギーは脳を働かせるのに使用されます。
ビタミンB1は、豚肉に多く含まれています。
また、ゴマにも多く含まれています。ゴマは犬が食べても大丈夫な食材です。
ゴマは炒りごまよりすりゴマのほうが体内での吸収がよいです。
お米にすりごまをすこし混ぜてあげればヘルシーなコングのフタができますね。
コングの中身は少しずつ難しくしていこう
コングは中にしっかりとフードを詰めれば詰めるほど中身を取り出すのが難しくなります。
ですが最初のうちから難しくしてしまうと、ワンちゃんは取り出しかたがわからずに諦めてしまう場合もあります。
そのため、最初のうちはコングに興味を持ってもらうために、取り出しやすいものを使用するのがよいです。
ドッグフードや粒状のおやつは取り出しやすいです。
また、内側にちゅ~るなどのウエットフードを塗るだけでもよいです。
そして少しずつ中身にいろいろなものを詰めて難易度をあげていきましょう。
夏場は凍らせてあげることもおススメ
夏場はコングの中にドッグフードやおやつなどを詰めたあと凍らせてからあげることもおススメです。
凍らせることで簡単には中身を取り出せなくなるので難易度をあげることができ、長く遊ばせることができます。
たとえば、少し水をかけたドッグフードをいれて冷凍するだけで固まるので中身が取り出しにくくなります。
カロリーオーバーに気をつけよう
コングにフードを詰めて与えるのは普段の食事以外で与えることがほとんどだと思います。
そのためカロリーオーバーにならないように気をつける必要があります。
ここではカロリーオーバーを防ぐための対策をお伝えいたします。
対策1 | 普段の食事からコングで使用する分を別にとっておく
コングの中身にドックフードなどの普段の食事を使用する場合は、コングで使用する分を別にとっておきましょう。
普段が1日2食なら、1日3食にするような感じですね。
対策2 | おやつは1日の必要摂取カロリーの10~20%以内に抑える
おやつを使用する場合は犬の1日の必要カロリーのうち 10~20%以内に抑えることが望ましいです。
それ以上与えると、栄養のかたよりや肥満の原因となります。
下記の表は環境庁発行の「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」から抜粋した、成犬の1日に必要なカロリー量です。
犬の必要カロリー (成犬期) | |
体重 (kg) | 必要カロリー/日 |
5 | 441 |
10 | 742 |
15 | 1,006 |
20 | 1,248 |
25 | 1,476 |
30 | 1,692 |
35 | 1,899 |
40 | 2,100 |
45 | 2,293 |
50 | 2,482 |
たとえば体重10 kgの成犬の場合だと、1日に必要なカロリー量は742 kcalです。
742kcalから最大で20%分をおやつに代えても大丈夫なので、148.4 kcal 分をおやつ分として使用できます。
そして、普段の食事は1日に必要なカロリー量から、おやつで与えた分のカロリー量を引いて与えます。
つまり、体重10 kg の成犬に1日に必要なカロリー量 (742kcal) から20%分 (148.4 kcal) をおやつとして与えた場合、その日の食事で与える必要カロリー量は593.6 kcalになります。
犬の必要カロリーは運動量や現在の体重などによって異なってきます。
ですが、愛犬にどれくらいのおやつを与えて大丈夫なのかという大体の目安を知っておくことは、おやつのあげ過ぎを防止することに役立ちますので、計算して知っておくとよいです。
コングを洗う方法
コングにフードを詰めて使用した後は、水にしっかりと浸しましょう。
水に数分浸すことでへばりついた汚れが浮き出てくるので落ちやすくなります。
水に浸したあとは小さめヘッドの歯ブラシでコングを洗います。
小さめヘッドの歯ブラシを使用すると、奥の洗いにくい部分もきれいに洗うことができます。
ブラシでしっかりと中を洗ったあとは流水でよくすすぎ乾かしましょう。
まとめ
コングはちょっとした工夫次第でとっても役立つ愛犬のおもちゃへと変身します。
今回ご紹介したコングの中身の食材をいろいろと混ぜ合わせて、オリジナルのレシピを作成してくださいね。