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ハーフチョーク・マーチンゲール・スリップリードの正しい付け方と使い方 | ずれる場合の対策も

トレーニング用の首輪は、犬が引っ張ったときに犬の首を締めつけて、警告を与えることで引っ張り癖を直していくための首輪です。

トレーニング用の首輪を使用すると比較的早くに結果を出すことができます。

しかし、正しい使い方を知らないで使用すると、期待する効果が得られなかったり、犬の首にダメージを与える危険性があります。

そのため、使用する前に正しい使用方法を熟知する必要があります。

この記事では、トレーニング用の首輪でも比較的安全に使用できる、ハーフチョーク・マーチンゲールカラー・スリップリードの正しいつけ方と使い方を説明します。

正しい使い方をすれば、首輪が下にずれるのも防ぐことができます。

また、シーザー・ミランさんがおっしゃっている、犬の引っ張り癖を直すために飼い主さんが持つべき心構えも載せていますのでぜひご参考ください。

トレーニング用の首輪

トレーニング用の首輪は日常的に使用する首輪とは違い、犬の引っ張り癖を直すために使用する首輪です。

トレーニング用の首輪には、さまざまな種類がありますが、ここでは比較的安全に使用できる、ハーフチョーク・マーチンゲールカラー・スリップリードに関して、正しいつけ方と使い方を説明いたします。

冒頭でもお伝えした通り、比較的安全に使用できるといっても、間違った使い方をすると効果が期待できないだけでなく、犬の首にダメージを与える危険性があります。

そのため、使用にさいしては必ず正しい付け方と使い方を知ったうえで使用しましょう。

また、犬の引っ張り癖が直り飼い主さんの横を歩くようになったら、負担の少ない普通の首輪やハーネスに少しずつ切りかえていくようにしましょう。

ハーフチョークとは?

ハーフチョークやマーチンゲールカラーは、締め付ける範囲にリミットがあるため、リミテッド・スリップ・カラーとも呼ばれます。

犬が引っ張った時に犬の首を軽く締め付け、犬に警告を与えることで引っ張り癖を直していく首輪です。

犬の首を強く締め付けることはないため、他のトレーニング用の首輪に比べ犬への負担は少なく使用できます。

ハーフチョークはどのように作用するの?

ハーフチョークは首輪の約1/3 の長さが鎖製の小さな輪になっていてます。

そして、リードをつけるリングは鎖の部分の先端についています。

この構造により犬が引っ張ると鎖の部分だけが締まります。

そして、鎖の部分が締まった分だけ大きな輪の部分が締まるようになっています。

このような作用でハーフチョークは犬が引っ張ったら犬の首を軽く締めつけ犬に警告を与えます。

また、鎖の部分が締まると鎖が擦れ、ジャッジャッと音がするため、音でも犬に警告を与えることができます。

ハーフチョークの正しいつけ方

ハーフチョークは首輪を締めたとき、リングとリングの間に2~3cmほどの幅ができるように調整することでトレーニング用の首輪としての効果を発揮します。

step
1
ハーフチョークを頭からとおします。


step
2
鎖を締めた時にリングとリングの間に2~3cmほどの幅ができるように首輪の長さを調整します。

画像:リングとリングの間に2~3cmほどの幅ができるように調整する。
How To Size Martingale Dog Collars | Bernie Martin


間違った付け方

下記の写真のように、鎖を締めた時に両端のリングとリングがくっついてしまうようだと、犬が引っ張った時に犬の首を締め付けることができないため、トレーニング用の首輪としての効果は得られません。

画像:両端のリングとリングがくっつくように調整する。How To Size Martingale Dog Collars | Bernie Martin

マーチンゲールカラーとは?

ハーフチョークの小さな輪の部分が鎖ではなく布やナイロンを使用しているものもあり、こちらはマーチンゲールと呼ばれています。

海外ではハーフチョークタイプもマーチンゲールタイプもすべてマーチンゲールカラーと呼びます。

マーチンゲールは鎖だと毛が絡まりやすい長毛種の犬に使用するのに適しています。

また、ハーフチョークよりも軽量なため小型犬や、首が細い犬種に使用するのに適しています。

マーチンゲールの正しいつけ方

マーチンゲールカラーもハーフチョークと同様に犬の頭から通して装着させます。

step
1
マーチンゲールを頭からとおします。


step
2
小さな輪の部分を持ち上げて締めた時に、リングとリングの間に2~3cmほどの幅ができるように首輪の長さを調整します。

画像:リングとリングの間に2~3cmほどの幅ができるように調整する。
How to Adjust a Martingale Collar - Don't Make This Mistake! | Fairy Tail Collars


あるいは


step
2
下記の写真のように、首輪と首の間に指が2本入るように調整するのでもよいです。

画像:指が2本入るように調整する
Measuring & Fitting Your Dog for a Martingale Collar | The Artful Canine

これにより犬が引っ張った時に効率的に犬の首を締めることができます。

下記の商品、Blueberry Petのマーチンゲールカラーは約20種類の色から選べるので愛犬に合った首輪を選ぶことができます。

Blueberry Petはその他にもファッション性あふれるデザインの首輪やリードなど数多くのペット用品を販売しています。

チョークチェーンとは?

チョークチェーンは鎖製の首輪で犬が引っ張った時に首を締める首輪です。

ハーフチョークは締める範囲に限界がありますがチョークチェーンには限界がありません。

そのため使い方を誤ると犬に痛みを与えるだけでなく、首や気管に大きなダメージを与える可能性があります。

チョークチェーンは使い方が非常に難しいため、最近はドックトレーナーさんたちでもハーフチョークを使用するようになっています。

スリップリードとは?

スリップリードは、1本のロープのような構造で、首輪とリードが一体になっていてます。そして、リードの先端には飼い主さんが持つ持ち手がついています。

チョークチェーンにはストッパーがついていませんが、スリップリードには首輪が広がらないようにストッパーがついています。

そのため、チョークチェーンより使いやすくなっています。

ですが、スリップリードもチョークチェーンと同様に首を締め付ける範囲に限界がありません。

そのため、間違った使い方をすると犬の首や気管にダメージを与える危険性が高くなるため、使用にさいしては注意が必要です。

スリップリードの正しいつけ方

スリップリードは飼い主さんが犬の右を歩くか、左を歩くかで最初のつけ方が少し違います。

飼い主さんが犬の左側を歩く場合


step
1
Pの文字を作り、犬の頭から通します。

画像:Pを作るHow to use a Slip Lead- with Steve from Pack Leader Dogs | Pack Leader Dogs


飼い主さんが犬の右側を歩く場合


step
1
数字の9を作り、犬の頭から通します。

画像:9を作るHow to use a Slip Lead- with Steve from Pack Leader Dogs | Pack Leader Dogs


step
2
首と首輪の間に2本指が入るくらいの少しのたるみを持たせてストッパーを締めます。

首輪が頭から抜けないことも確認します。
首輪を少したるませてつけることにより、犬が引っ張った時に犬の首を締め付け犬に警告を与えます。

画像:少したるみを持たせるHow to use a Slip Lead- with Steve from Pack Leader Dogs | Pack Leader Dogs


step
3
頭の上に通したリードの向きが飼い主さんのほうに向いていること確認します。

 画像:リードの向きが飼い主さんのほうに向いていること確認。
How to Use a Training Lead | Cesar Millan

トレーニング用の首輪は頭部につける

トレーニング用の首輪は犬の首につけるのではなく、下記の写真のように頭の部分 (耳の後ろ・あごのすぐ後ろ) につけます。

画像:首輪は頭部につける。
How to Use a Training Lead | Cesar Millan

頭部につけることで、犬の頭に直接指示が伝わるので犬の体全体をコントロールしやすくなり、車のステアリングを操作しているかのように犬に指示が伝わるようになります。

例えば犬を右に向かせたいときに、通常の首の部分の首輪だと、首を引っ張るだけなので指示は伝わりにくいです。

ですが頭の部分なら直接頭を引っ張ることになるので、リードをちょっと右に引っ張るだけで右に向かせることができ、犬の注意を引くことができます。

そのため、犬への負担も首にしているよりも少なくなります。同時に飼い主さんの負担も少なくなります。

首輪を首の真ん中につけると犬の首や気管を締めつけて犬に苦しい思いをさせるだけでなく、気管にダメージを与える危険性があります。

How to Use a Training Lead | Cesar Millan

そして、通常私たちが犬に首輪を付ける首の付け根の部分は、犬に引っ張る力を与えやすいポジションになります。

また、真ん中の部分と同様に、犬が引っ張ると犬の首や気管を締め付けるため危険です。

そのため、引っ張り癖がある子には首の位置ではなく頭部につけることが大切です。

ハーフチョークやマーチンゲールカラーは締め付ける範囲に限界があるので、首への負担はスリップリードに比べて少ないです。

しかし、頭部につけることで犬をコントロールしやすくなるので、頭部につけることをおすすめします。

✨頭部に首輪を付けると

  • 犬に指示が伝わりやすくなる
  • 少しの力で犬をコントロールできるようになる
  • 犬の首や気管にダメージを与える危険性を防ぐ

首輪を頭部につけているときのリードの持ち方

ここでは、トレーニング用の首輪を頭部につけているときの正しいリードの持ち方を説明します。

正しくリードを持つことで、首輪が下にずれてくることを防ぐことができます。

step
1
犬の横に立ちます。


step
2
手を体の横にリラックスさせてリードを持ちます。


step
3
リードの長さは犬を引っ張らないくらいの長さで、できるだけ短めに持つます。

短めに持つことで、犬へ指示が伝わりやすくなり犬の行動を修正しやすくなります。

画像:スリップリードの持ち方
How to Use a Training Lead | Cesar Millan


step
4
犬が引っ張った時はその場で止まり、犬が前に進まないようにします。

💡リードを後ろに引っ張ると首輪が下にずれてくるので、リードは後ろに引っ張らずにその場で止まります。

同時に犬に飼い主さんの横に戻る、あるいはゆっくり歩くように言葉がけするとよいです。


step
5
💡犬の横に戻るときは、リードをたぐり寄せながら犬の横へと戻ります。

画像:リードをたぐり寄せる。
How to Use a Training Lead | Cesar Millan

戻ったあとに首輪が下にずれている場合は首輪の位置を頭部に戻します


step
6
犬の横に立ち、手を体の横にリラックスさせてリードを持ちます。(Step3の写真のポジション)

首輪が耳の後ろにとどまっていることが、飼い主さんが正しい位置にいて、正しくリードを使用できていることをあらわしています。

シーザー・ミラン流 犬の引っ張り癖の直し方

カリスマドッグトレーナーで有名なシーザー・ミランさんは、犬の引っ張り癖を直すためには、飼い主さんの思考や意思も変える必要があると説明しています。

飼い主さんが「犬が引っ張る」などと思いながら、緊張したり焦ったりしてリードを持っていると、その思念がリードを通して犬に伝わり、犬も緊張して引っ張ったり暴れやすくなります。

そのため、常にリラックスして冷静な心を持ってリードを持つこと、そして自分を信じ、犬を信じてあげることが必要だとおっしゃっています。

犬の散歩やトレーニングの時は、飼い主さんも常に深呼吸してリラックスするように心がけることが大切です。

そして自信を持って散歩をしましょう。

参考 : How To Stop Dog Pulling! (Dog Nation Tips) w/ Cesar Millan!

トレーニング用の首輪の注意事項

ここではトレーニング用の首輪に関する注意事項をお伝えいたします。

トレーニング用の首輪は日常使用の首輪として使用しない

トレーニング用の首輪を日常使用の首輪として使用することは避けましょう。

ハーフチョークやマーチンゲールカラーは比較的安全に使用できる首輪なので、日常使用の首輪として使用してしまいがちです。

ですが、小さな輪のほうはゆるくぶら下がっている状態なので、棒など突き出たものの近くを通った時に、はさまってしまう可能性があり危険です。

小さな輪の部分に棒などがはさまってしまうと、犬は前に進めなくなるため焦って暴れてしまい、自分の首を締めつけてしまう危険があります。

そのため、トレーニング用の首輪は必ず飼い主さんの監視下で使用するようにしましょう。

使用しても効果がない場合は使用を中止する

どのようなトレーニングでもマスターさせるまでにある程度の時間がかかるものです。

しかし、トレーニング用の首輪を使用した場合は1,2週間で効果が現れるべきです。

もしトレーニング用の首輪をしても犬が首輪の意味を理解することなく、これまでと同じように引っ張るようであれば、使用は中止して別の方法を考える必要があります。

犬を傷つける危険性のあるものを効果がないのに使い続けることはしないようにしましょう。

参考 : 2022 Dog Collars Guide: How to Choose the Right Dog Collar | Homes Alive Pets

トレーニング用の首輪は子犬にはできるだけ使用しない

子犬の場合はしつけをおこなうときでもトレーニング用の首輪を使用することはおすすめしません。

通常、子犬はトレーニング用の首輪でなくても、比較的簡単に引っ張らないようにしつけることができます。

そのため、子犬の場合はできるだけ普通の首輪でしつけをおこなうようにしましょう。

下記の記事では、普通の首輪を使用して子犬から引っ張り癖の激しい成犬まで対応できる引っ張り癖を直すトレーニング方法と、ハーネスを使用して引っ張り癖を直すトレーニング方法を紹介していますのでぜひご参考ください。

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まとめ

トレーニング用の首輪は耳のすぐ後ろ (あごのすぐ後ろ) につけることで、飼い主さんの指示が伝わりやすくなります。

そして、犬の負担も飼い主さんの負担も少なくすることができます。

正しい使い方をすればそれだけ早く効果を出すこともできるので、ぜひ本記事を参考にして正しい使い方をマスターしていきましょう!

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